「週末東京族って、結局なんなの?」

このサイトをここまで読んでくださった方の中には、こう思っている方がいるかもしれません。

「平日地方・週末東京って言ってるけど、それって結局、地方移住の一種でしょ?」 「住民票はどうするの?税金は?」 「週末に東京に遊びに来るだけのことに、わざわざ名前をつける必要ある?」

正直なところ、全部もっともな疑問です。サイトを作っている私自身、これらの問いに完璧な答えを用意できているわけではありません。

ただ、サイトを作りながら、少しずつ考えていることがあります。今日はそれを、整理してみたいと思います。

きれいに答えが出ている話じゃありません。考えながら書いている話です。

「結局、移住じゃないの?」について

いちばん根本的な問いから書きます。

「平日は地方で暮らすなら、それって地方移住と同じじゃないの?」

半分は、その通りだと思います。生活時間の比重で言えば、地方の方が大きい。確かに地方に"住んでいる"状態にはなります。

ただ、完全移住と決定的に違うことが、一つだけあります。それは、東京との縁を切らないことです。

完全に移住した人にとって、東京は"かつて住んでいた場所"になります。友人に会うのは特別な機会、東京に行くこと自体がイベント。意識の中で、東京は少しずつ"過去"の場所になっていきます。

一方、週末東京族は、東京を毎週末"使い続けます"。仕事の縁も、人間関係も、お気に入りの店も、何ひとつ手放さない。東京は"現在"のまま、ずっとそこにある。

これは大きな違いじゃないかもしれません。生活時間で言えば、地方が圧倒的に長いわけですから、客観的には「ほぼ移住」と呼んでも間違いではない。ただ、本人の感覚としては、たぶんずいぶん違う景色が見えるはずです。「東京から離れた」のと「東京を使い続けている」のとでは、自分のアイデンティティの置き場所が変わってくるからです。

似ているけれど、決定的に違うんじゃないか。今のところ、私はそう考えています。ただ、これが正解だとも思っていません。実際に始めてみたら、また違う見え方になるかもしれない。この「違い」自体を、これから一緒に探していきたいと思っています

似ているけれど、たぶん違う。その「違い」を、一緒に探していきたい。

現実的な疑問は、たくさんあります

「住民票はどうするの?」「税金は?」「健康保険は?」「住んでいない方の家賃は無駄にならないの?」

正直に書きます。これらの細かい現実的な疑問について、私は今のところすべての答えを持っているわけではありません。

ただ、これは"わからない"というよりも、**「人によって答えが変わる領域」**だと感じています。会社員の方と業務委託の方では考え方が違う。家族構成によっても変わる。リモートワークが可能な仕事かどうかでも、選択肢は大きく違ってきます。

だから、このサイトでは「2拠点生活の正解はこれです」という一律の答えは出しません。その代わり、個別のテーマを一つずつ取り上げて、考えるための材料を提示していくつもりです。今後、こんなテーマで記事を書いていきたいと思っています。

  • 地方拠点の選び方(交通アクセス、生活コスト、コミュニティ)
  • 東京での週末の過ごし方(宿泊、移動の工夫)
  • 仕事と2拠点の組み合わせ方
  • 2拠点を続けている人、やめた人のリアルな声

一度に全部は書けません。でも、一つずつ。

まず、コスト感だけは作ってみました

サイトを作るにあたって、最初に手をつけたのがコストシミュレーターでした。

理由は単純で、お金の見通しがつかないと、人は動けないからです。「いつか2拠点に」と思っていても、月にいくらかかるか分からなければ、現実の選択肢として浮かび上がってこない。

希望する地方エリアと、東京に行く頻度を入力すると、月額コストの目安が出る仕組みです。今のところ26都市分のデータを入れています。完璧ではありません。データはこれから増やしていきますし、機能も足していきたい。

でも、最初の一歩としては、これでいいと思っています。

全部の論点に答えは出せませんが、最初の数字だけは、もう用意できました。

「俺でもできそう」と思える場所にしたい

サイトの構想を練りながら、ずっと考えていることがあります。

それは、このサイトを「俺でもできそう」と思える場所にしたい、ということ。

「完璧なロードマップがあるから、できそう」じゃなくて、「一緒に迷ってくれる仲間がいるから、できそう」。そういう種類の安心感です。

完璧に整ったメディアは、世の中にたくさんあります。でも、整いすぎたメディアって、読み終わった後に「自分とは住む世界が違うな」と感じることがありませんか。書き手が遠くにいすぎて、自分のことには思えない。

このサイトはそうじゃなくしたいんです。書いている人間も、まだ動けていない。完璧な答えも持っていない。それでもサイトを作って、一つずつ考えながら書いている。そういう手触りを残したい。

完璧なメディアじゃなく、隣で一緒に迷ってくれるメディアにしたい。

まずは、シミュレーターから

長くなりましたが、結局のところ、週末東京族が何なのかは、これからゆっくり一緒に作っていく話です。今この瞬間に、きれいな定義を一つに絞らなくてもいいと思っています。

ただ、最初の入り口だけは、もう用意してあります。コストシミュレーターです。

「自分の場合、いくらかかるんだろう」を確かめるところから、たぶん全部が始まります。完璧な答えがなくても、数字を見たら少し現実味が湧いてくる。湧いてきたら、また別の疑問が浮かぶ。その疑問を、一緒に考えていきたいんです。

「週末東京族とは何か」の答えは、これから一緒に作っていきます。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。次の記事で、また会いましょう。